生活習慣によって引き起こされる心臓病は、動脈硬化が原因となる虚血性心疾患です。

心臓病は勃起障害(ED)に大きく関わっています。

「勃起障害と心臓病」

■心臓病の症状

心臓病の原因には、「先天的な異常」、「体外からの影響」、「生活環境」などがあります。 勃起障害(ED)に大きく関わってくるのは生活環境です。生活習慣によって引き起こされる心臓病は、動脈硬化が原因となる虚血性心疾患です。狭心症や心筋梗塞はこれに分類されます。 動脈硬化は血管の壁が硬くなってしまう病気です。そのため、血管の血液が流れにくくなってしまいます。年齢を経れば誰でも多少は動脈硬化になってくるともいわれています。 しかし、高血圧やタバコ、糖尿病などにかかっている人は動脈硬化が通常よりも進みやすくなります。

■勃起障害との関係

勃起障害は血圧と大きな関係があります。勃起には神経と血管が深く関与しています。性的刺激が脳からの信号により、神経を介して陰茎に伝わると、陰茎海綿体の動脈は拡がり血液が流れ込みます。そして、陰茎が太く長く硬くなって勃起状態となります。 以上から、正常に勃起するためには、「視覚・触覚の刺激を感じる"脳"が正常であること」、「脳で受けた刺激を伝達する"神経"が正常であること」、「血流を確保する"血管"が正常であること」、「勃起状態を維持する"海綿体"が正常であること」が必要になります。 心臓病はこの「血流を確保する"血管"が正常であること」に影響を与えます。動脈硬化による血管の損傷は、陰茎の動脈にも損傷を与えます。 また、降圧剤は血圧を下げる作用があるので、勃起障害に悪影響を及ぼす副作用も起こります。

「治療法について」

■ED治療薬は血行改善を促すことで、陰茎への血液の流入を助けます。

ただし、ED治療薬を服用するにあたっては、必ず服用できるかどうかを医師に確認する必要があります。心臓の病気などで硝酸剤(ニトログリセリン)を使用していたり、排尿障害や血圧の薬などを服用していたりする場合は、ED治療薬を服用することができません。自己判断でED治療薬を使用すると、心臓などの臓器に重い負担をかけてしまうおそれがあります。 EDの治療には、降圧剤やED治療薬にたよる前に、生活習慣の改善が必要です。特に、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒は高血圧を含めた生活習慣病に大きな影響を与えます。

また、心臓病だけでなく、糖尿病などの生活習慣病全般がEDの原因となります。生活習慣を見直してストレスのない生活を送り、健康な体を維持することがED治療への一番の近道です。 以上から、EDの治療と心臓病の治療は切っても切り離せません。医師の指導の元で、適切な治療を受けるとともに、生活習慣改善に努めることが必要です。

「勃起障害と性病」

■性病について

いわゆる「性病」の定義はあいまいです。厳密には「梅毒、淋病、軟性下疳(げかん)、鼠径(そけい)リンパ肉芽腫」の4種類を性病とされていました。その他の性行為によって感染する病気は性行為感染症 (STD)と呼ばれます。 一般的には、細菌やウイルスなどを原因としたもの、性行為などで感染するものを広く性病と呼んでいます。具体的には「性器ヘルペス、尖圭(せんけい)コンジローマ、性器クラミジア感染症、性器カンジダ症」などがあります。 なお、亀頭包皮炎などのように、陰茎が炎症を起こしただけの場合は医学的に性病と呼びません。性行為で他人にうつることもありません。また、陰茎や亀頭周辺にニキビ状の白いブツブツができるフォアダイスや真珠様陰茎小丘疹は病気ではありません。

■勃起障害と性病

性病は、性交によってパートナーに病気をうつしてしまいます。性病にかかっているのであれば、まず治療を優先すべきであって、絶対に性交をしてはいけません。また、パートナーから性病をうつされることによって、性交に対して不安感をもち、意欲的になれないこともあります。さらに、陰茎の見た目も悪くなるので、自分に自信が持てなくなります。 以上から、勃起障害(ED)になることがあります。

これは、心因性EDと呼ばれるものです。EDには「器質性ED」、「心因性(機能性)ED」、器質性EDと心因性EDが絡み合って起こる「混合型ED」、「薬剤性ED」の4種類があります。 心因性EDは精神的な理由によるEDです。具体的には、初めての性交の際の失敗や、パートナーからの精力に対する否定的な発言(役立たず)など、性的な自信を失うような経験から引き起こされます。性病の場合はまさに「性交ができない」という点から、性的な自信を失います。

「治療について」

■以上のような場合のEDは、性病を治すことが最優先になります。

男性の場合は陰部に違和感がある、亀頭部分にブツブツができている、排尿時に痛みを感じるなど、性病の症状が比較的わかりやすいのが特徴です。 本来、クラミジアやコンジローム、淋病などの性病の治療は、すぐに検査を受け、薬を飲めば2週間~1ヶ月で完治するものです。ただし、治療をせずに、何となく放置していると取り返しのつかない事態を招いてしまいます。 男性専門の泌尿器クリニックには、無料問い合わせ窓口を設置しているところもあります。まずは専門医に問合せをして、適切な治療を受ける事が必要です。 また、性病を予防するために、コンドームを適切に使うことも大切です。
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