包茎には大きく「真性包茎」、「仮性包茎」、「嵌頓(カントン)包茎」の分けかたがあります。

一般的に日本で「包茎」と呼ぶ場合は仮性包茎をさす場合が多いです。

「包茎と手術の仕方」

■包茎に手術の必要はあるのか

包茎には大きく「真性包茎」、「仮性包茎」、「嵌頓(カントン)包茎」の分けかたがあります。ただし、これは国際的に認められた医学的な分類ではありません。一般的に日本で「包茎」と呼ぶ場合は仮性包茎をさす場合が多いです。 この中で特に手術が必要なものは、真性包茎とカントン包茎です。 真性包茎は包皮口が非常に狭いなどの理由から、手でむいて露出させることが困難な状態です。そのため、恥垢がたまり性器が悪臭を放ちやすくなります。さらには、極度の不衛生により陰茎癌を招く可能性もあります。従って、日常生活や性生活に非常に大きな影響があります。

また、カントン包茎は包皮口が陰茎を圧迫して亀頭がうっ血し、そのまま放置しておくと、うっ血している部分が壊死する恐れがあります。状態によっては、速やかに医療機関で処置を受ける必要があります。 以上から、泌尿器科で受診する場合、真性包茎とカントン包茎は保険適用になることがあります。 一方、仮性包茎については、病気の面で手術の必要はありませんが、審美的な面で手術を受ける人が多くいます。こちらは保険適用外となります。

「手術の種類について」

■手術名、手術手法については様々な名称や施術法があります。

クリニックによってそれぞれオリジナルの方法で手術をおこなっています。大きくは、背面切開術と環状切除術に分けられます。 背面切開術は子どもや真性包茎の患者に対して行われることが多くあります。 一方、環状切除術は仮性包茎に対して一般的に用いられます。従来は、陰茎先端部の包皮と根元の包皮の色の違い(ツートンカラー)が起こりました。

しかし、最近ではより亀頭側を切除する新しい施術法により改善されてきています。 いずれも、局所麻酔で行うことができ、日帰り手術が可能です。術後も衛生的にしていれば良く、抜糸を除いて通院の必要はありません。また、溶ける糸を用いた場合は抜糸の必要もなくなります。 手術の金額については、包茎手術のみで10万円前後が目安となります。

■手術の影響

術後は3日ほどでシャワーが、1週間ほどで入浴が許可されます。また、術後1ヶ月ほどは激しいスポーツ、性交渉、自慰も避けたほうが良いとされます。この点については抜糸のタイミングも含めて、医師とよく確認しておく必要があります。いずれにせよ、清潔にすることが重要となります。 なお、包茎手術を行うことで、陰茎の見た目だけでなく性感についても変化します。従って、金額だけでなくアフターフォローも含めてクリニックを選ぶ必要があります。

「包茎と性病について」

■包茎と性病の関係

包茎は性病になりやすいといわれますが、包茎が性病の原因になるのではありません。陰茎が不衛生になっている状態が性病を引き起こします。つまり、日常的に包皮をむいて洗浄していれば十分に予防が可能です。 問題となるのは、清潔さを保てないような真性包茎や、重度の仮性包茎の場合です。包皮をむくことができないため、亀頭の周辺に恥垢がたまり非常に不衛生な状態となります。恥垢は様々な細菌やウイルスの温床になります。 また、恥垢は性病だけでなく、きつい悪臭の原因ともなります。性生活や周囲への影響が気になり、コンプレックスの原因ともなります。 真性包茎は保険適用の手術を受けることができる場合があります。まずは、泌尿器科に相談することが大切です。一方、仮性包茎は包茎治療クリニックでの手術となるため、保険は適用されません。クリニックによって費用やサービスも異なりますので、事前に確認しておくと安心です。

■性病の種類と症状

いわゆる「性病」の定義はあいまいです。厳密には「梅毒、淋病、軟性下疳(げかん)、鼠径(そけい)リンパ肉芽腫」の4種類を性病とされていました。その他の性行為によって感染する病気は性行為感染症 (STD)と呼ばれます。 一般的には、細菌やウイルスなどを原因としたもの、性行為などで感染するものを広く性病と呼んでいます。具体的には「性器ヘルペス、尖圭(せんけい)コンジローマ、性器クラミジア感染症、性器カンジダ症」などがあります。 なお、亀頭包皮炎などのように、陰茎が炎症を起こしただけの場合は医学的に性病と呼びません。性行為で他人にうつることもありません。また、陰茎や亀頭周辺にニキビ状の白いブツブツができるフォアダイスや真珠様陰茎小丘疹は病気ではありません。

「性病にかからないために」

■性病をうつさないための最大の予防は

性行為をしないこと、避妊具(コンドーム)を付けることです。しかし、これではパートナーとの関係や妊娠を考えると現実的ではありません。ただし、不特定多数との性行為は性病をうつされるリスクが高まりますので、コンドームを装着して予防することが必要です。なお、性病自体は感染力が弱いものです。 しかし、尖圭コンジローマは陰茎ガンや子宮頸がんにつながる可能性があり、十分注意する必要があります。また、尖圭コンジローマは無害なフォアダイスと似ている症状です。気になる場合は早急に診断を受けることが大切です。 包茎が性病の直接の原因になるわけではありません。しかし、包茎が性病のリスクを高めるのは事実です。従って、性病への心配や、包茎のコンプレックスの解消には包茎手術を受けることが効果的です
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