わが国の勃起障害(ED)患者は、1000万人以上といわれています。

40歳代で約20%、50歳代で約40%、60歳代で約60%。

「勃起障害で悩んでいる年齢層」

■勃起障害の原因

わが国の勃起障害(ED)患者は、1000万人以上といわれています。40歳代で約20%、50歳代で約40%、60歳代で約60%と、年齢とともにEDの有病率は上昇し、30歳代でもEDが認められております。勃起不全の症状は、「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できない」ことをさします。いわゆる「中折れ」気味のことが多くなる、勃起硬度も弱くなるといったことです。

一方、老人を対象に行われた性欲調査においてはおよそ80%~90%の男性が性欲を「ある」としています。性欲そのものについては、老いてもなお持ち続けています。 なお、以前は「インポテンツ(インポ)」と呼ばれていました。しかし、これは性機能障害に含まれる症状であり、現在はこの言葉は使用されなくなっています。

■加齢と勃起障害

一般に年齢別に見た場合、若齢より老齢の方が、性行為自体の頻度は少なくなります。また、精巣にも若干の萎縮が認められ、海綿体平滑筋の充分な弛緩も十分でなくなります。つまり、加齢とともに、性器の器質的な問題でED(器質性ED)が進むのです。 精神的な原因によって、高齢者がED(心因性ED)を発症する例として多く挙げられるのは、パートナーの問題です。中高年層になると、性的パートナーが更年期を過ぎて女性ホルモンが低下し、性欲が低下したり、膣分泌液が不足したりすることがあります。こうなると、パートナーが性交を苦痛に感じる、拒否するといった状況が起こり、このことがきっかけとなってEDを発症してしまうこともあります。

「治療について」

■器質性EDは血管や神経の障害

陰茎の外傷などで身体的に勃起自体が困難になる症状です。原因として、加齢の他に、心臓や血管の病気、高血圧症、糖尿病、男性ホルモン低下、前立腺手術後などが考えられます。 いずれも、加齢とともに悪化する症状であり、日頃からの生活習慣(適度の運動、禁煙など)の見直しが必要です。 また、前立腺肥大は、80歳までに80%の人がなるといわれています。原因として、年齢と男性ホルモンが発症・進展に深く関与しています。

また、前立腺がんと合併していることもあります。排尿に違和感があれば、泌尿器科での診察が重要です。 EDの治療は、泌尿器科やED治療専門クリックへ行き、適切な治療方針を決めます。多くの場合はED治療薬の服用によって、治療が可能です。ただし、高血圧の薬など、ED治療薬との併用ができない薬もあります。 他にも、陰茎に対する手術や、補助器具を使用して勃起を助ける方法もあります。また、心因性EDは、カウンセリングで正しい知識や対処の方法を身につけることで、克服することも可能です。

「勃起障害で満足な性交が得られない」

■勃起障害の原因

勃起障害(ED)を治療するためには、勃起の仕組みを理解する必要があります。 正常に勃起するためには、「視覚・触覚の刺激を感じる"脳"が正常であること」、「脳で受けた刺激を伝達する"神経"が正常であること」、「血流を確保する"血管"が正常であること」、「勃起状態を維持する"海綿体"が正常であること」が必要になります。 以上の一部が欠けると、正常な勃起ができなくなります。 勃起障害の症状は、「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できない」ことをさします。いわゆる「中折れ」気味のことが多くなる、勃起硬度も弱くなるといったことです。

症状が出る原因はいくつかあります。主に「器質性ED」、「心因性(機能性)ED」、器質性EDと心因性EDが絡み合って起こる「混合型ED」、「薬剤性ED」に分けられます。 器質性EDは血管や神経の障害、陰茎の外傷などで身体的に勃起自体が困難になる症状です。心因性EDは自慰では勃起するものの、パートナーを前にするとうまく勃起できない症状です。原因として、様々なストレス、過去のセックスの失敗体験など精神的要素が考えられます。 薬剤性EDは、循環器系薬剤や一部の抗うつ剤が原因となって起こります。

「満足な性交をするために」

■EDの治療には一般的にED治療薬が用いられます。

ED治療薬の目的は、器質的な問題の解決です。具体的には、陰茎海綿体への血液の流入を改善します。性的な情報は脳から脊髄を通って、陰茎への血流を生み出します。ED治療薬は、あくまで最後の血流の部分に作用する薬です。 ただし、EDは男性本人だけの問題ではなく、パートナーとの関係も重要です。自分のEDが改善されたとしても、パートナーが満足できなければ、ED治療は不十分です。EDは、男女双方が原因や治療法について良く知っておく必要があります。EDは不妊の原因ともなります。より深刻な状態となる前に、二人で症状について考えることが大切です。

■治療法について

まずは、パートナーと二人でよく話し合うことが重要です。また、カウンセリングを受けることで、EDに対する漠然とした不安や恐怖を解消することも可能です。また、EDに対する治療法は確立されてきており、専門医の指導を受ければ多くの場合改善できます。 なお、EDの原因には生活習慣が大きく関わっており、薬による治療だけでは不十分です。不規則な生活、食事、飲酒、喫煙、運動不足なども影響しており、まずは自分自身の日常生活を改善しなければなりません。糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病は、EDの大きな原因となることに注意する必要があります。
中央クリニック